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【海のミネラル−ひとの羊水としての海水−】
タケダライフサイエンスリサーチセンター・疾病予防センター所長 木村 美恵子 先生
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生命の母なる海 〜その2〜 |
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宇宙の中で水がたくさんあるのはこの地球だけと言われており、地球上には推計14億klの水がありますが、その内、淡水は2.5%、しかも、その大半は極地の氷で、われわれが使用できる水は0.01%に過ぎません。
地球上の表面積では71%を海が占めています。そして、水の量では97.5%は海水です。少ない地上水がどんどんわれわれ白身の手で汚され、不足してきております。
地球の人口は発展途上国で増え続け、飲料水、農業・工業用水の需要も右肩上がりで伸び続けるなか、1人が使用できる水は1950年には16,800m3ありましたが、2000年には6,800
m3落ち込み、21世紀を水不足の時代として迎えました。水の不足は生命維持の危機でもあります。
また、ヒトが利用できる地球上の資源が枯渇してきている今、地球上に多量に存在し、公害による影響も少ない、新しい資源としての「海水」の利用を視野に入れなければ、と考えます。
生命の母なる海の水に注目して、予防医学的見地から、われわれの健康を考えてみたいと思います。 |
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(「Ship & Ocean Newsletter No.66」より) |
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