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【海洋深層水について】
高知県海洋深層水研究所 所長  谷口 道子 先生

海洋深層水について 〜その3〜
 利用の観点から、私は海水とは、液体の塩だと思います。塩というと、現在は塩化ナトリウムの食卓塩を思い浮かべやすいと思います。 この塩はそれではない、海水まるごとの塩です。しかも、結晶化していない、溶けたままの状態です。表層水も海水ですが、深層水は汚染 から免れています。 海洋汚染専門家によると、現在汚染のもっともひどいのが海岸、つづいて沖合、海底、最もきれいなのが中間の深層水だそうです。 汚染された海洋生物の死骸は底に沈むが、中間は通過するだけだからだそうです。
 商品として、海洋深層水はパンの酵母などの生育を活発にするほか、塩として干物、漬物、カマボコの製造に、ジュース類への隠し味としてもりようされています。 さらにアトピー性皮膚炎の治療にも使われ始めており、海洋深層水はまさに「地球からの贈り物」だといえます。

深層海水と健康研究会誌 vol. 1 より

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