ストレスの種類

上記のストレッサーを同じだけ与えられても、そこに生じるストレス状態には個人によって差があります。Aさんにはかなり大きなストレッサーが加わっても、身体がそれを防御して病気にならないで済むのに対してBさんではそれほど強くないストレッサーであっても身体が防御できずに病気になってしまう場合があります。これはストレッサーの受け取り方が人によって異なるからです。例えば身体の抵抗力が強ければストレッサーをはね返すことができるわけですが、それに加え個々の性格や素質、人生観や価値観も関係します。このためストレッサーが弱くても、それを受ける人の受け方によってストレス状態は大きくなります。受けとめる人の受けとめ方次第でストレスレベルも変わってきます。
 ストレスに強い人は、身体の抵抗力もあり、性格のひずみもなく自我状態が安定し、何事にも前向きに対応していきます。ストレスに強くなるためにも、日頃から健康管理に十分気をつけ、何事も前向きに生きる人生観の価値観を高めることやストレスがかかったときに上手に対応できるよう自分でストレスをコントロールする方法を身につけることが大切です。

快ストレス(eustress)と不快ストレス(distress)
ストレスには2種類のストレスがあります。1つは『快ストレス(eustress)』であり、もう1つは『不快ストレス(distress)』です。
一般にすぐ頭に思い起こすストレスは、主に痛みや悩みからくる不快なストレスだと思いますが、楽しいことやうれしいことのような出来事もストレスになります。普通『快ストレス』は、身体にとって受け入れられるストレス、あるいは健康にとって有益なストレスとなりますが、それが極端に強くなれば有害なストレスになります。例えば会社で役職が上がるということは、その人にとっても家族にとってもうれしく、また張り合いもありますが、その半面には仕事上の責任や部下や上司にの間に入り調整していくというこれまで以上のプレッシャーが潜んでいます。歓迎すべき変化なのでそのストレスに気がつかず、必要以上に頑張ってしまう場合があります。これが続くと有害なストレスに変化してしまいます。