全長約15センチメートルほどで、体は細長くやや側扁していて、背びれの後方に脂(あぶら)びれがあります。本州中部以北の湖や汽水域(海水と淡水の入り混じった水域)に分布し、結氷した湖面上の穴釣りは有名です。冬〜春先に多く市場に出回ります。
魚偏に若いと書いて『わかさぎ』と読みますが、公魚とよく書かれています。これは徳川時代宍道湖のアマサギが将軍家の御用魚だったことで、公魚と書いたからだそうです。地域によって名前が違うようで、若狭・佐渡・富山ではわかさぎを『あまさぎ』と呼び、『さくらうお』というのは常陸(茨城県)のわかさぎで、駿河(静岡県中央部)の『すずめうお』、伯耆(鳥取県の西部)の『しらさぎ』もわかさぎです。また、信濃川でとれる海産のわかさぎは『しろうお』と呼ばれています。
骨ごと食べるのでカルシウムの供給源にもなります。調理法としては、から揚げ,天ぷら,あめ煮,マリネなどがあります。
わかさぎを使ったメニューはこちら→
【わかさぎの成分値】 (100gあたり)
エネルギー (kcal) |
廃棄率 (%) |
水分 (g) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
灰分 (g) |
Na (mg) |
K (mg) |
Ca (mg) |
Mg (mg) |
P (mg) |
Fe (mg) |
Zn (mg) |
Cu (mg) |
Mn (mg) |
77 |
0 |
81.8 |
14.4 |
1.7 |
0.1 |
2.0 |
200 |
120 |
450 |
25 |
350 |
0.8 |
2.0 |
0.19 |
0.13 |
|
レチノール (μg) |
カロテン (μg) |
レチノール当量 (μg) |
VD (μg) |
VE (mg) |
VK (μg) |
VB1 (mg) |
VB2 (mg) |
ナイアシン (mg) |
VB6 (mg) |
VB12 (μg) |
葉酸 (μg) |
パントテン酸 (mg) |
VC (mg) |
99 |
Tr |
99 |
2 |
0.7 |
Tr |
0.01 |
0.14 |
1.6 |
0.17 |
7.9 |
21 |
0.51 |
1 |
|
飽和脂肪酸
(g) |
一価不飽和脂肪酸
(g) |
多価不飽和
脂肪酸
(g) |
コレステロール
(mg) |
水溶性
食物繊維
(g) |
不溶性
食物繊維
(g) |
食物繊維総量
(g) |
食塩相当量
(g) |
0.29 |
0.32 |
0.56 |
210 |
(0) |
(0) |
(0) |
0.5 |
(Tr:含まれているが最小記載量に達していない、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)
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参考 : 「原色食品図鑑」 建帛社 , 「たべもの語源辞典」 東京堂出版 , 「五訂食品成分表」
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