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 原産地は地中海沿岸といわれていて、日本へは室町時代に中国を経て伝わりました。春菊は新菊ともいわれ、関西では菊菜とも呼ばれています。東京、大阪、福岡などの大都市またその近郊での生産が圧倒的に多い野菜です。その理由として鮮度の低下が早いので遠隔地からの輸送が難しいことが挙げられるようです。
 栽培が簡単で、暑さにも寒さにも比較的強い野菜なので一年中栽培されていますが、出荷が多いのは12月〜1月です。暑い時期の流通中の品質保持が難しく、夏の常温下に1日おかれるとビタミンCが1/5程度に減ってしまうそうです。また、産地で予冷して出荷しているところでも、朝早くにとってから冷却する時間が長いとその間に減少してしまいます。
 春菊は緑黄色野菜に分類され、カロテンをはじめカリウムなどの無機質、ビタミンA、Kなどのビタミン類も多く含まれています。香りが強いのも特徴で、その香りが魚臭をやわらげてくれるため、魚を使った鍋物にはもってこいの野菜ではないでしょうか。

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   【しゅんぎくの成分値】                                        (100gあたり)
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
22 1 91.8 2.3 0.3 3.9 1.4 73 460 120 26 44 1.7 0.2 0.10 0.40
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 4500 750 (0) 1.7 250 0.10 0.16 0.8 0.13 (0) 190 0.23 19
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
0.02 0.01 0.10 (0) 0.8 2.4 3.2 0.2
              (Tr:含まれているが最小記載量に達していない、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)

   参考 「日本の野菜」 中公新書 ,  「原色食品図鑑」 建帛社 ,  「五訂食品成分表」