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 「鴨が葱を背負ってくる」または「鴨葱」ということわざがあります。鴨が葱まで背負ってわざわざやって来たので、すぐに鴨なべが食べられるということから、思いがけない幸運が二重三重に訪れる場合にいうことわざです。
 ねぎは、月別入荷量の差が小さく年間を通して満遍なく消費されていますが、12月に入荷量が最も多くなります。葉ねぎと根深ねぎに分けられ、前者は主に関西で、後者は関東や関東以北での栽培が多くなっています。葉ねぎの代表は九条群といわれ、関西のうどんやそばの薬味にはこのねぎがよく付いています。根深ねぎは分げつ(株わかれ)が少ないため「一本太ねぎ」ともよばれています。
 小さい頃、「ねぎを食べると頭が良くなる」と言われて、嫌いなねぎを食べさせられた人も多いのではないでしょうか。脳の栄養源となるのは糖質で、糖質の代謝にはビタミンB1が必要になります。ねぎの中に含まれている硫化アリルの一種であるアリシンは、ビタミンB1の吸収を高める働きがあります。つまり「葱を食べる」→「アリシンが働きビタミンB1の吸収が良くなる」→「ビタミンB1により糖質が効率良く代謝され、脳が栄養を吸収し活性化される」となり、脳の働きを活発にするということになるようです。

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   【葉ねぎの成分値】                                          (100gあたり)
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
31 6 90.6 1.5 0.3 7.0 0.6 Tr 220 54 18 31 0.7 0.2 0.04 0.18
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 1900 310 (0) 0.9 94 0.05 0.09 0.5 0.12 (0) 110 0.24 31
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
0.04 0.01 0.08 (0) 0.4 2.5 2.9 0
              (Tr:含まれているが最小記載量に達していない、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)

   参考 「日本の野菜」 中公新書 ,  www.ktv.co.jp/ARUARU/search/arunegi/negi2.htm ,  「五訂食品成分表」