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 冬になると鍋物の定番となる「白菜」は、霜に当たる度に葉が柔らかくなり、甘味がのり、美味しさが増します。このため霜が降りる十一月頃から二月頃まで旬となり ます。 お鍋や漬物には欠かせない白菜は古代から日本にあったように思われがちですが、日本での白菜の歴史は意外に浅く、明治8年の東京博覧会で中国(清)から山東白菜が紹介されたのがはじめとされています。白菜は二千年以上前に原産であった地中海域・中央アジアからチベットを経て中国に伝播したと推測されています。中国では昔から体を温める食べ物として利用され、特に冬には、かぜの予防薬として、白菜の芯を煮込んだ汁をお茶がわりに愛用していたそうです。
 白菜は外側の緑色の部分と最も内側の芯葉部分の栄養価が高く、その部分ではビタミンCがみかんよりも多く含まれているそうです。またナトリウムイオンと結びつき、塩分を体外に排出する働きをするカリウムをはじめ、水溶性の栄養分であるビタミンやミネラルは煮ると汁に溶け出すので、白菜を加熱した時はスープごと利用することをおすすめします。食物繊維の量は100g中1.3gとキュウリとほぼ同量ですが、白菜は煮込み料理にするとカサが減り、一度にたくさん摂れます。
 味に癖が無く、どんな料理にも合うのが白菜の最大の特色。値段も手頃で量もあるため食卓にいろんなバリエーションにして生かせます。柔らかいところ生で和え物やサラダとして利用したり、煮物、鍋物、炒め物、汁もの、お漬物等々。この冬は白菜をおいしく食べてみてはいかがでしょうか。

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   【はくさいの成分値】                                          (100gあたり)

エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
14 6 95.2 0.8 0.1 3.2 0.6 6 220 43 10 33 0.3 0.2 0.03 0.11
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 99 16 (0) 0.2 59 0.03 0.03 0.6 0.09 (0) 61 0.25 19
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
0.01 Tr 0.03 (0) 0.3 1.0 1.3 0
   (Tr:含まれているが最小記載量に達していない、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの、−:測定していないもの)

   参考 「食べもののメリット・デメリット辞典」 健康双書 ,  「病気を防ぐ野菜健康法」 東京新聞出版局 ,
       「五訂食品成分表」