夏の食材
 梅の原産国は日本と中国で古くから栽培されていました。一般的に梅干が食べられるようになったのは江戸時代で、初めは観賞用や薬用としていました。花は白・薄紅・濃紅などで、香りがあります。日本での主産県は和歌山県で全体の約半分を占めています。次いで群馬県・長野県・山梨県・徳島県となっています。
 梅を加工する時ですが、その用途に合わせて適した実を選ぶことが大切です。梅酒用には酸味の効いた青い実を、梅干用にはやわらかくなるように見た目が黄色から少し赤くなったくらいのもので桃のような香りのする熟れたものを選ぶと良いようです。
 主成分はクエン酸・リンゴ酸です。クエン酸は体内で脂肪や乳酸を分解しエネルギーに変換するのに必要な成分です。乳酸は疲労のもとになるといわれていて、クエン酸をたくさん摂ると乳酸の分解が促進されます。疲れを感じたとき梅干を食べてみてはいかがでしょうか?

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 【うめの成分値】
                                              (100gあたり)
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
22 10 93.2 1.1 0.1 5.1 0.5 Tr 220 18 17 30 0.3 0.2 0.06 0.16
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 100 17 (0) 0.3 10 0.05 0.05 0.5 0.05 (0) 32 0.33 4
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
0.03 Tr Tr 1 0.3 1.9 2.2 0
               (Tr:含まれているが最小記載量に達していない)、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)


参考文献 「原色食品図鑑」 建帛社
       「うまい食材・食品を見ぬく知恵」 河出書房新社
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