夏の食材
 トマトは南アメリカ原産で、日本へは江戸時代に伝わりましたがそのときはまだ観賞用で、野菜として輸入されたのは明治時代になってからです。なす科で赤色種、桃色種が主ですが、黄色や橙色のものもあります。
 栄養面では炭水化物や水溶性の食物繊維であるペクチンも多く含まれています。赤い色はカロチノイドの一種であるリコピンです。リコピンは抗酸化作用が強く(β-カロテンの2倍)、活性酸素を除去してくれるため、ガンや老化などの予防に効果があるといわれています。
 トマトの独特の酸味はクエン酸やリンゴ酸で、体内で脂肪や乳酸を分解しエネルギーに変換する役割があります。疲れのもとといわれる乳酸を分解してくれるので、疲労回復にも役立ち「夏バテ防止」のためにも大いに食べたい食材の一つですね。水分も多い野菜なので、甘いジュースをたくさん飲む代わりに、冷たく冷やしたトマトを丸かじりしてみてはいかがでしょうか。

とまとを使ったメニューはこちら→

   【とまとの成分値】
                                           (100gあたり)
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
19 3 94.0 0.7 0.1 4.7 0.5 3 210 7 9 26 0.2 0.1 0.04 0.08
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 540 90 (0) 0.9 4 0.05 0.02 0.7 0.08 (0) 22 0.17 15
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
0.02 0.01 0.03 0 0.3 0.7 1.0 0
                                  ((0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)


参考文献 「病気を防ぐ野菜健康法」 東京新聞出版局
       「食品学各論」 同文書院
食生活と栄養のトップ
ページはこちらへ
 
健康栄養インフォメーション