夏の食材
 かぼちゃは日本かぼちゃ・西洋かぼちゃ・ペポかぼちゃに大別されています。原産地はいずれもアメリカ大陸(メキシコ南部から中米)とされていて、日本かぼちゃが渡来したのは16世紀ポルトガル人によってもたらされたとされています。
 日本の八百屋さんに並ぶのは西洋かぼちゃがほとんどで、味の面では日本かぼちゃが上のようですが、栄養面では西洋かぼちゃが優れています。(日本かぼちゃ:エネルギー49kcal、カロテン730μg、ビタミンC16mgに対し、西洋かぼちゃ:エネルギー91kcal、カロテン4000μg、ビタミンC43mg/いずれも100g当たり)
 栄養的なかぼちゃの特徴はビタミン類、食物繊維、カリウムが多いことです。特にカロテンは豊富に含んでおり、カロテンにがんの予防効果があることがさまざまな研究施設から報告されています。ただ食べ過ぎると皮膚が黄色くなる(「柑皮症(かんぴしょう)」とよばれています)こともありますのでご注意を。また、でんぷんも多く含まれておりカロリーが高いので、さつま芋と共に戦中戦後のエネルギー源として食べられていました。
 かぼちゃの種は炒ったり揚げたりしておつまみとしても食べることができます。リノール酸・オレイン酸など良質の油脂分を豊富に含んでおり健康維持にも役立つでしょう。利用する時は二週間くらい干したあと、フライパンなどでよく炒り、中身を食べます。

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   【かぼちゃの成分値】
                                        (100gあたり)
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
91 10 76.2 1.9 0.3 20.6 1.0 1 450 15 25 43 0.5 0.3 0.07 0.13
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 4000 660 (0) 5.1 25 0.07 0.09 1.5 0.22 (0) 42 0.62 43
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
0.04 0.06 0.06 0 0.9 2.6 3.5 0
                                   ((0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)


参考 「食べもののメリット・デメリット辞典」 健康双書    
    「病気を防ぐ野菜健康法」 東京新聞出版局
南瓜 〜かぼちゃ〜
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