夏の食材
 原産地は中国で、大豆を食べる習慣は万国共通ですが、未熟実のまま利用するのは日本独特の食べ方だそうです。枝豆はかなり古くから愛用されていたそうで、平安時代や江戸時代の書物にも記述があります。また旧暦8月の十五夜の月に塩茹での枝豆を供える習慣から、月見豆とも呼ばれます。
 栄養成分は、「畑の肉」と呼ばれる大豆には及ばないものの、大豆と緑黄色野菜の栄養分を含有している健康野菜といえるでしょう。大豆が豆類に分類されているのに対して、枝豆は野菜類に分類されています。成分を比較してみるとカロテンでは枝豆が290μgに対して大豆が3μg、ビタミンCでは枝豆が15mgに対して大豆は微量です(いずれもゆで100g中の含有量)。野菜の栄養分も兼ね備えているというのがわかりますね。
 枝豆をつまみにビール片手にナイター観戦。会社帰りにビアガーデンで枝豆をつまみにビールを一杯。日本の夏にはよく見かける光景だと思います。枝豆に多く含まれているビタミンB1(0.24mg/100g中)やタンパク質(8.9g/100g中)は、アルコールの吸収を緩和し、悪酔いを防ぐのに有効です。
枝豆はお酒のおつまみにおすすめの一品なのです。

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   【えだまめの成分値】
                                         (100gあたり)
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
135 45 71.7 11.7 6.2 8.8 1.6 1 590 58 62 170 2.7 1.4 0.41 0.71
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 260 44 (0) 1.5 30 0.31 0.15 1.6 0.15 (0) 320 0.53 27
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
0.84 1.88 2.77 (0) 0.4 4.6 5.0 0
                                    ((0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)


参考 「病気を防ぐ野菜健康法」 東京新聞出版局
    「原色食品図鑑」 建帛社
枝豆 〜えだまめ〜
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