夏の食材
 一般的にはマアジのことを鯵と呼んでいますが、アジ科にはマアジ・ムロアジ・シマアジ・マルアジ・アカゼ・アカアジ・ムロなどが属します。暖海系で、暖流にのって日本周辺沿岸に広く回遊していますが、北海道にはほとんどいません。
 ぜんごと呼ばれる硬いとげのある鱗が側線部に発達しているのが特徴で、鯵の種類によってぜんごが走っている位置が違うので、区別の参考となります。
 栄養面では鯖・さんまなどと同様、背の青い魚(青魚)と呼ばれ、狭心症などの虚血性疾患や動脈硬化、糖尿病などの予防に役立つEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含むのが特徴です。
 昔から魚介類の調理には酢を多く使用します。その理由として、酢によって殺菌されるので保存性が高まる、魚臭もある程度除かれる、身が締まって食感を変化させるなどがあります。
 夏の暑さで食欲が無くなった時、お酢のきいた「小アジのマリネ」や「小アジの南蛮漬け」などを食べてみてはいかがでしょうか。

あじを使ったメニューはこちら→

   【あじの成分値】
                                       (100gあたり)
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
121 55 74.4 20.7 3.5 0.1 1.3 120 370 27 34 230 0.7 0.7 0.08 0.01
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
10 Tr 10 2 0.4 (0) 0.10 0.20 5.4 0.40 0.7 12 0.70 Tr
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
0.86 0.81 0.95 77 (0) (0) (0) 0.3
                 (Tr:微量に含まれていると推定されるもの、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)


参考文献 「原色食品図鑑」 建帛社
       「食べ物のメリット・デメリット事典」 農文協

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