とびうおには夏に漁獲される『とびうお(ほんとび)』『あかとびうお』『ほそとびうお』『あやとびうお』と、春に漁獲される『はまとびうお』など多くの種類があります。とび・とびお・つばくろうおなどとも呼ばれ、地方名として江戸で『とびのうお』、中国と九州では『あご』、富山では『えべよ』、焼津では『まいお』とも呼ばれています。
普通は水面上を2mほどの高さを飛び、400mも飛んだことがあり、42秒間も飛行した記録もあるようです。大きな胸びれが特徴です。
調理法としては塩焼き、魚団子として汁物として利用されます。刺身として利用されることもありますが、昔の本には生で食べてもうまくないとあるそうです。干物にするとぐんと味が良くなり、焼きあご、塩あごなどがあります。鳥取の名産にはあご竹輪、出雲には野焼きかまぼこなどがあり、とびうおのすり身を使った練り製品も多くあります。
栄養面では特に目立った特徴はありませんが、ビタミンB6が比較的多く含まれ、脂質が少なく、淡白な味の魚です。
とびうおを使ったメニューはこちら→
【とびうおの成分値】 (100gあたり)
エネルギー (kcal) |
廃棄率 (%) |
水分 (g) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
灰分 (g) |
Na (mg) |
K (mg) |
Ca (mg) |
Mg (mg) |
P (mg) |
Fe (mg) |
Zn (mg) |
Cu (mg) |
Mn (mg) |
96 |
40 |
76.9 |
21.0 |
0.7 |
0.1 |
1.3 |
64 |
320 |
13 |
37 |
340 |
0.5 |
0.8 |
0.06 |
0.01 |
|
レチノール (μg) |
カロテン (μg) |
レチノール当量 (μg) |
VD (μg) |
VE (mg) |
VK (μg) |
VB1 (mg) |
VB2 (mg) |
ナイアシン (mg) |
VB6 (mg) |
VB12 (μg) |
葉酸 (μg) |
パントテン酸 (mg) |
VC (mg) |
3 |
0 |
3 |
2 |
2.3 |
(0) |
0.01 |
0.10 |
7.1 |
0.47 |
3.3 |
8 |
0.42 |
1 |
|
飽和脂肪酸
(g) |
一価不飽和脂肪酸
(g) |
多価不飽和
脂肪酸
(g) |
コレステロール
(mg) |
水溶性
食物繊維
(g) |
不溶性
食物繊維
(g) |
食物繊維総量
(g) |
食塩相当量
(g) |
0.15 |
0.07 |
0.22 |
59 |
(0) |
(0) |
(0) |
0.2 |
((0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)
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参考 「たべもの語源辞典」 東京堂出版 , 「原色食品図鑑」 建帛社 , 「五訂日本食品標準成分表」 |
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