原産地は中国江南地方で、日本に入ってきたのは以外に遅く、全国に広がったのは十九世紀になってからといわれています。種類は孟宗竹、淡竹、根曲竹、苦竹などがありますが、市場に出回っているもののほとんどは孟宗竹です。筍という字は「旬内にたけのこ、旬外に竹」ということから作られたようです。これは旬というのは10日間で、芽が出て10日間は筍としておいしくいただけますが、それを過ぎると竹となってしまうという意味がこめられています。
栄養成分の特徴は食物繊維とタンパク質で、100g当たり3.3gの食物繊維を含んでいます。筍を食べた後に便秘が解消したという人も多いのではないでしょうか。
筍は特有のえぐ味があり、調理をする時あく抜きが必要となります。そのえぐ味はシュウ酸やホモゲンチジン酸が原因です。筍のあく抜きは、まず皮のついたままの筍の先を切り、外皮に縦に切り込みを入れます。その筍を丸ごと米のとぎ汁か10%の米ぬかが入った水で一時間くらい茹でます。掘りたてのあくのない筍は刺身でも食べることができ、その他、天ぷら、和え物、煮物、筍ご飯、味噌汁の具など料理方法も様々です。
たけのこを使ったメニューはこちら→
【たけのこの成分値】 (100gあたり)
エネルギー (kcal) |
廃棄率 (%) |
水分 (g) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
灰分 (g) |
Na (mg) |
K (mg) |
Ca (mg) |
Mg (mg) |
P (mg) |
Fe (mg) |
Zn (mg) |
Cu (mg) |
Mn (mg) |
26 |
50 |
90.8 |
3.6 |
0.2 |
4.3 |
1.1 |
Tr |
520 |
16 |
13 |
62 |
0.4 |
1.3 |
0.13 |
0.68 |
|
レチノール (μg) |
カロテン (μg) |
レチノール当量 (μg) |
VD (μg) |
VE (mg) |
VK (μg) |
VB1 (mg) |
VB2 (mg) |
ナイアシン (mg) |
VB6 (mg) |
VB12 (μg) |
葉酸 (μg) |
パントテン酸 (mg) |
VC (mg) |
(0) |
11 |
2 |
(0) |
0.7 |
2 |
0.05 |
0.11 |
0.7 |
0.13 |
(0) |
63 |
0.63 |
10 |
|
飽和脂肪酸
(g) |
一価不飽和脂肪酸
(g) |
多価不飽和
脂肪酸
(g) |
コレステロール
(mg) |
水溶性
食物繊維
(g) |
不溶性
食物繊維
(g) |
食物繊維総量
(g) |
食塩相当量
(g) |
- |
- |
- |
(0) |
0.3 |
2.5 |
2.8 |
0
|
(Tr:含まれているが最小記載量に達していない、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)
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参考 「病気を防ぐ野菜健康法」 東京新聞出版局 , 「原色食品図鑑」 建帛社 , 「五訂食品成分表」 |
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