原産地は南欧から中央アジアあたりといわれています。日本へは奈良時代に伝来したようですが、現在栽培されているえんどうは明治以降欧米から輸入されたものです。さやえんどうはえんどうの若ざやのことをいい、別名『きぬさやえんどう』ともいいます。グリーンピースはえんどうの未熟種子で、別名『みえんどう』ともいいます。スナップえんどうは別名『スナックえんどう』とも呼ばれ、子実がある程度大きくなってもさやが硬くならないさやえんどうです。また、えんどうの完熟種子は豆類に分類されています。
栄養成分では、脂質が少なく炭水化物,たんぱく質が多く含まれています。さやえんどうはビタミンCが100g中60mgと多く(そらまめ:23mg、さやいんげん:8mg)、カロテンも100g中560μgと多く緑黄色野菜に分類されています。
調理法は種類によって様々で、さやえんどうは煮物や炒め物に、グリーンピースは煮物、豆ご飯など色々な料理に広く利用できます。豆類に分類されているえんどうは、緑色種(青えんどう)と赤褐色種(赤えんどう)の2種類あり、青えんどうは炒り豆,煮豆,フライビーンズ,あんに用いられ、赤えんどうはみつ豆,ゆで豆などに使われます。
オーストリアの植物学者であるメンデルは修道院の庭で人口交配による遺伝子実験を行い、「メンデルの法則」を発見し遺伝学の基礎を築きました。その時に実験材料になったものがえんどうの花です。
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【さやえんどうの成分値】 (100gあたり)
エネルギー (kcal) |
廃棄率 (%) |
水分 (g) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
灰分 (g) |
Na (mg) |
K (mg) |
Ca (mg) |
Mg (mg) |
P (mg) |
Fe (mg) |
Zn (mg) |
Cu (mg) |
Mn (mg) |
36 |
9 |
88.6 |
3.1 |
0.2 |
7.5 |
0.6 |
1 |
200 |
35 |
24 |
63 |
0.9 |
0.6 |
0.10 |
0.40 |
|
レチノール (μg) |
カロテン (μg) |
レチノール当量 (μg) |
VD (μg) |
VE (mg) |
VK (μg) |
VB1 (mg) |
VB2 (mg) |
ナイアシン (mg) |
VB6 (mg) |
VB12 (μg) |
葉酸 (μg) |
パントテン酸 (mg) |
VC (mg) |
(0) |
560 |
94 |
(0) |
0.8 |
47 |
0.15 |
0.11 |
0.8 |
0.08 |
(0) |
73 |
0.56 |
60 |
|
飽和脂肪酸
(g) |
一価不飽和脂肪酸
(g) |
多価不飽和
脂肪酸
(g) |
コレステロール
(mg) |
水溶性
食物繊維
(g) |
不溶性
食物繊維
(g) |
食物繊維総量
(g) |
食塩相当量
(g) |
- |
- |
- |
0 |
0.3 |
2.7 |
3.0 |
0 |
((0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの、-:測定していないもの)
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参考 「原色食品図鑑」 建帛社 , 「病気を防ぐ野菜健康法」 東京新聞出版局 , 「五訂日本食品標準成分表」 |
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