オレンジはインドが原産国で、欧米では最も生産量の大きい柑橘類です。形状と色調で普通オレンジ(代表バレンシア)、ネーブル(ワシントン,トムソン)、ブラット系(マルチーズなど)の三つに大別されます。このうち、バレンシアとネーブルが大半を占めます。
ネーブルオレンジは、ブラジル原産で、ワシントンネーブルオレンジ、鵜久森ネーブル、鈴木ネーブル、丹下系ネーブルなどがあります。その中でワシントンネーブルは早生系の代表で、12月に収穫して貯蔵され3〜4月に出荷されます。輸入は夏に南アフリカから、冬にはカリフォルニアからされていて、カリフォルニア産のネーブルは11月初旬から4月中旬まで輸入され、3月下旬頃からが美味しくなります。
『ネーブル』とは英語で『へそ』の意味です。果頂部の『へそ』の部分が特徴で、果肉は柔らかく、多汁で、種が無いので生食に向きます。一方、バレンシア系は果汁が利用される品種として最も優れた柑橘です。
栄養成分ではビタミンが多く、ビタミンCは100gあたり60mg(いちご:62mg,みかん:35mg,りんご:4mg)、カロテンは130μg(いちご:18μg,みかん:1000μg,りんご:21μg)含まれています。
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【ネーブルオレンジの成分値】 (100gあたり)
エネルギー (kcal) |
廃棄率 (%) |
水分 (g) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
灰分 (g) |
Na (mg) |
K (mg) |
Ca (mg) |
Mg (mg) |
P (mg) |
Fe (mg) |
Zn (mg) |
Cu (mg) |
Mn (mg) |
46 |
35 |
86.8 |
0.9 |
0.1 |
11.8 |
0.4 |
1 |
180 |
24 |
9 |
22 |
0.2 |
0.1 |
0.06 |
0.06 |
|
レチノール (μg) |
カロテン (μg) |
レチノール当量 (μg) |
VD (μg) |
VE (mg) |
VK (μg) |
VB1 (mg) |
VB2 (mg) |
ナイアシン (mg) |
VB6 (mg) |
VB12 (μg) |
葉酸 (μg) |
パントテン酸 (mg) |
VC (mg) |
(0) |
130 |
22 |
(0) |
0.3 |
(0) |
0.07 |
0.04 |
0.3 |
0.06 |
(0) |
34 |
0.28 |
60 |
|
飽和脂肪酸
(g) |
一価不飽和脂肪酸
(g) |
多価不飽和
脂肪酸
(g) |
コレステロール
(mg) |
水溶性
食物繊維
(g) |
不溶性
食物繊維
(g) |
食物繊維総量
(g) |
食塩相当量
(g) |
- |
- |
- |
0 |
0.4 |
0.6 |
1.0 |
0 |
((0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの、−:測定していないもの)
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参考 「原色食品図鑑」 建帛社 , 「食品学各論」 同文書院 , 「五訂食品成分表」 |
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