セリ科の多年草で、山野に自生し、特に砂土や埴土を好む日本原産の野菜です。野菜として栽培されるようになったのは江戸時代からだそうです。関西では自然の風味を残した栽培が行われ、糸みつば(青みつば)と呼ばれる種類になり、関東では「より歯ざわりのよい柔らかいものを…」ということで、冬に収穫される切りみつば,根みつばと呼ばれる種類になったようです。糸みつばは水耕栽培で作られていて、一年中出荷されています。
みつばは日本のハーブの一つで独特の香りがあります。民間療法では「風邪のひき始めにみつばを細かく刻んだものと、少量のおろしたしょうがを混ぜてすまし汁を作り、熱いうちに飲んで寝ると解熱効果がある」とされているそうです。
緑黄色野菜に分類されていて、カロテン量は糸みつばで3200μg(にんじん:9100μg、小松菜:3100μg、ブロッコリー:810μg)とかなり多くなっています。ビタミンKやカリウムなどのビタミン類,無機質も多い野菜なので、吸物の吸い口としてだけではなく、浸し物や和え物,卵とじなど一度にたくさん摂取できる調理法もおすすめです。
みつばを使ったメニューはこちら→
【糸みつばの成分値】 (100gあたり)
エネルギー (kcal) |
廃棄率 (%) |
水分 (g) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
灰分 (g) |
Na (mg) |
K (mg) |
Ca (mg) |
Mg (mg) |
P (mg) |
Fe (mg) |
Zn (mg) |
Cu (mg) |
Mn (mg) |
13 |
8 |
94.6 |
0.9 |
0.1 |
2.9 |
1.2 |
3 |
500 |
47 |
21 |
47 |
0.9 |
0.1 |
0.02 |
0.42 |
|
レチノール (μg) |
カロテン (μg) |
レチノール当量 (μg) |
VD (μg) |
VE (mg) |
VK (μg) |
VB1 (mg) |
VB2 (mg) |
ナイアシン (mg) |
VB6 (mg) |
VB12 (μg) |
葉酸 (μg) |
パントテン酸 (mg) |
VC (mg) |
(0) |
3200 |
540 |
(0) |
0.9 |
220 |
0.04 |
0.14 |
0.7 |
0.06 |
(0) |
64 |
0.30 |
13 |
|
飽和脂肪酸
(g) |
一価不飽和脂肪酸
(g) |
多価不飽和
脂肪酸
(g) |
コレステロール
(mg) |
水溶性
食物繊維
(g) |
不溶性
食物繊維
(g) |
食物繊維総量
(g) |
食塩相当量
(g) |
- |
- |
- |
(0) |
0.3 |
2.0 |
2.3 |
0 |
((0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの、−:測定していないもの)
|
参考 「原色食品図鑑」 建帛社 , 「病気を防ぐ野菜健康法」 東京新聞出版局 , 「五訂食品成分表」 |
|