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 イカナゴ科の海魚で漢名を『玉筋魚』といいます。地方名でコウナゴ、メロド、カナギ、カマスゴともいいます。かますの子に似ているので『カマスゴ』といったり、如何なる名の子かという意味や、この魚は大きくなってどんなもの(如何なる物)になるだろうかということで『如何成子』と名づけたともいわれています。全長約25cmくらいになり、日本のほぼ全域にわたり分布しています。
 旬は春で、関西(大阪湾から播磨灘)では2月の下旬頃からいかなごの新子(幼魚)の漁獲が始まります。いかなごの新子は醤油とざらめ糖、みりんなどで炊く『くぎ煮』や、塩ゆでして天日で干した『かなぎちりめん』などに利用されます。成魚は天ぷら、酢味噌和えなどに利用されます。
 頭から骨ごと食べるのでカルシウムの供給源にもなり、生の魚類の中ではどじょう、かじかなどに次いでカルシウム含有量はトップクラスで100g中500mg含まれています。

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   【いかなごの成分値】
                                          (100gあたり)
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
125 0 74.2 17.2 5.5 0.1 3.0 190 390 500 39 530 2.5 3.9 0.08 0.49
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
200 Tr 200 21 0.8 (0) 0.19 0.81 4.6 0.15 11.0 29 0.77 1
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
1.13 1.03 1.61 200 (0) (0) (0) 0.5
                (Tr:含まれているが最小記載量に達していない、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)


   参考 「たべもの語源辞典」 東京堂出版 ,  「原色食品図鑑」 建帛社 ,  「五訂食品成分表」