原産は日本で、韓国、中国にも分布している多年生草本です。古くから栽培されていますが、品種は少なく、現在栽培されているものは「水ぶき」「秋田ぶき」「愛知早稲」などがあります。
栄養成分では、ほとんど期待できませんが、食物繊維が少し含まれています。
調理する時はあく抜きが必要です。あく抜きの方法を紹介しましょう。まず、あく抜きをする前に皮をむきます。(この時、指先に黒っぽい色が付き、落ちにくくなるので注意してください)次に、鍋に水を入れてふきを入れ、重曹(水1リットルに対して小サジ1杯)をいれ、火にかけて沸騰後5〜10分茹でます。茹で上がったら火を止めて、冷めるまでそのままにしておきます。冷めたら冷水にさらし、2、3度水を取り替えるとあくが抜けます。あくが抜けた蕗は、きゃらぶき(佃煮)、粕漬け、味噌漬け、煮物などに使われます。
早春には雪を割るようにして「ふきのとう」が芽を出します。こちらは蕗よりも料理法も多彩で、味噌汁の具、てんぷら、佃煮などと春を満喫するにはもってこいの食材になるでしょう。
ふきを使ったメニューはこちら→
【ふきの成分値】 (100gあたり)
エネルギー (kcal) |
廃棄率 (%) |
水分 (g) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
灰分 (g) |
Na (mg) |
K (mg) |
Ca (mg) |
Mg (mg) |
P (mg) |
Fe (mg) |
Zn (mg) |
Cu (mg) |
Mn (mg) |
11 |
40 |
95.8 |
0.3 |
0 |
3.0 |
0.7 |
35 |
330 |
40 |
6 |
18 |
0.1 |
0.2 |
0.05 |
0.36 |
|
レチノール (μg) |
カロテン (μg) |
レチノール当量 (μg) |
VD (μg) |
VE (mg) |
VK (μg) |
VB1 (mg) |
VB2 (mg) |
ナイアシン (mg) |
VB6 (mg) |
VB12 (μg) |
葉酸 (μg) |
パントテン酸 (mg) |
VC (mg) |
0 |
49 |
8 |
(0) |
0.2 |
6 |
Tr |
0.02 |
0.1 |
0.01 |
(0) |
12 |
0.07 |
2 |
|
飽和脂肪酸
(g) |
一価不飽和脂肪酸
(g) |
多価不飽和
脂肪酸
(g) |
コレステロール
(mg) |
水溶性
食物繊維
(g) |
不溶性
食物繊維
(g) |
食物繊維総量
(g) |
食塩相当量
(g) |
0 |
0 |
0 |
(0) |
0.1 |
1.2 |
1.3 |
0.1 |
(Tr:含まれているが最小記載量に達していない、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)
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参考 「病気を防ぐ野菜健康法」 東京新聞出版局 , 「五訂食品成分表」 |
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