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 れんこんがおせち料理などお祝いの料理で使われるのは、れんこんには大きな穴があいていて、覗くと先が見えるので「見通しがきく」とか「先がよく見える」ということから、縁起がよいとされていることからだそうです。
 れんこんはインド原産で中国を経て日本に入ってきました。はすの地下茎が肥大したもので根菜類に属しますが、分類によっては茎菜類に入れることもあります。水田池沼で栽培され、主産県は茨城県、徳島県、愛知県などです。収穫は9月から翌年の5月頃までと続き、出荷の最盛期は12月です。
 れんこんを切ったまま放置すると色が変わります。これはれんこんの中のポリフェノール(タンニンなど)がポリフェノールオキシダーゼという酵素によって酸化されるためです。変色を防ぐには、酢水に漬けて切り口が空気に触れないようにすると良いでしょう。
 主な成分としては炭水化物が15.5%で、主にでんぷんより成り、ペクチンやヘミセルロース(食物繊維)なども含みます。ビタミンC(れんこん:48mg、人参:4mg、大根:12mg/100g)や鉄分(れんこん:0.5mg、人参:0.2mg、大根:0.2mg/100g)、カリウム(れんこん:440mg、人参:280mg、大根:230mg)なども比較的多く含まれています。

れんこんを使ったメニューはこちら→

   【れんこんの成分値】
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
66 20 81.5 1.9 0.1 15.5 1.0 24 440 20 16 74 0.5 0.3 0.09 0.78
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 3 Tr (0) 0.6 0 0.10 0.01 0.4 0.09 (0) 14 0.89 48
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
0.01 0.01 0.02 0 0.2 1.8 2.0 0.1
            (Tr:含まれているが最小記載量に達していない、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)

   参考 「原色食品図鑑」 建帛社 ,  「日本の野菜」 中公新書 ,  「五訂食品成分表」