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 くるみは日本の全国山野に野生し、古くから食用とされていました。涼しい気候を好み、一般に霜の遅くないところに多く、9〜10月に収穫されます。生産量が多いのはアメリカで、なかでもカリフォルニアは有名です。日本では長野県や東北地方などで栽培されています。
 種類は多く、鬼ぐるみ、姫ぐるみ、手打ちぐるみなどがあります。硬い殻に覆われていますがそれは種子で、実際に食用としているのは中の仁です。大きくてつやのいいものを選ぶと仁が多く、殻の表面のデコボコが大きく、褐色をしたものの方がよく熟しておいしいそうです。
 くるみは100gで674kcalもある高エネルギーの食品です。100g中68.8gが脂質で、そのうち61.2%(約42g)はリノール酸で占められています。リノール酸は必須脂肪酸の一種で、欠乏すれば皮膚炎などを起こすことが知られており、コレステロールの血管への沈着を防止するので、動脈硬化の予防に有効とされています。有効な効用がいろいろありますが、高エネルギー食品であるために、食べすぎには注意が必要です。
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   【くるみの成分値】
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
674 0 3.1 14.6 68.8 11.7 1.8 4 540 85 150 280 2.6 2.6 1.21 3.44
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 23 4 (0) 3.6 7 0.26 0.15 1.0 0.49 (0) 91 0.67 0
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
6.95 10.25 50.22 (0) 0.6 6.9 7.5 0
                            ((0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)

  参考 「原色食品図鑑」 建帛社 ,  「うまい食材・食品を見ぬく知恵」 河出書房新社 ,  「五訂食品成分表」