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 栗には、日本栗・中国栗・西洋栗・アメリカ栗があります。日本の市場に出回っているのは主に日本栗で小さい柴栗と中位の土用栗と大きい丹波栗があります。夜店などでよく見かける天津甘栗として日本で売られているものは中国栗です。他西洋栗・アメリカ栗は日本の市場には出回っていないようです。
 栗の歴史は古く、石器時代の縄文遺跡からも出土していて、9000年前から日本にあったようです。その中でも栗の栽培の歴史は丹波がもっとも古く、この地方で取れる大粒の栗を総称して丹波栗とよんでいるそうです。
 主成分は炭水化物でショ糖・ブドウ糖が含まれているので甘味があります。種実類の中では脂質が少なく(栗:0.5g、くるみ:68.8g、アーモンド:54.2g/全て100gあたり)、ビタミン特にビタミンCの含有量が多くなっています(栗:33mg、くるみ:0mg、アーモンド:0mg/全て100gあたり)。また消化・吸収もよく、分厚い皮で覆われているため茹でたり焼いたりしても栄養素の損耗はほとんどありません。
 栗は焼いても蒸しても茹でてもおいしく、栗ご飯、栗きんとん、栗羊羹、マロングラッセ、甘露煮などご飯物やお菓子の材料として幅広く使われています。
 栗の皮のむき方:栗に沸騰したお湯をかけ鬼皮がふやけるまでおいておきます。底の部分をそぎ取り、そこから包丁を入れ鬼皮をむきます。渋皮は底の方から上に向けて包丁でむくか、すり鉢に水と一緒に入れてこすりながら洗うと取れます。
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   【くりの成分値】

エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
164 30 58.8 2.8 0.5 36.9 1.0 1 420 23 40 70 0.8 0.5 0.32 3.27
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 37 6 (0) 0.3 1 0.21 0.07 1.0 0.27 (0) 74 1.04 33
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
0.09 0.05 0.25 (0) 0.3 3.9 4.2 0
                              ((0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)

   参考 「原色食品図鑑」 建帛社 ,  「たべもの語源辞典」 東京堂出版 ,  「五訂食品成分表」