かれいの種類は多く、まがれい、まこがれい、いしがれい、めいたがれい、まつかわ、ほしがれい、からすがれい、やなぎむしがれい、おひょうなどがあります。種類によって異なりますが日本全国的に分布しており、大きさはやなぎむしがれいが20cm、まこがれい、めいたがれいなどは全長30cm前後、まがれい、いしがれい、ほしがれいなどは全長40cm前後、からすがれいなどは55cm前後、おひょうは雄で1.4m雌で2.3mにも達します。
かれい類のうち、おいしいとされているのは、まがれい、まこがれい、いしがれい、むしがれい、ほしがれいなどで、ゆまがれい、すながれいは不味とされています。ぬまがれいは秋から冬、まこがれいは日本の北部では冬、南部では初夏、いしがれいは秋から冬、めいたがれいは春から初夏と一年を通してかれいの旬は続きます。
調理法としては、煮魚、ムニエル、フライなどがあり、新鮮なものは刺身にして食べられます。その他「やなぎむしがれい」や「むしがれい」は干物として食べられていますが、やなぎむしがれいの生干しは特においしく、裏側から見ると卵の部分が橙色に色づいていて美しいそうです。
脂質の少ないまがれいやまこがれいに比べて、あかがれいやばばがれいに代表される「子持ちがれい」は脂質も多く(まがれい:1.3g、子持ちがれい:6.2g)、ビタミンE(まがれい:1.5mg、子持ちがれい2.9mg)やビタミンB1(まがれい:0.03mg、子持ちがれい:0.19mg)、葉酸(まがれい:4μg、子持ちがれい:20μg)、パントテン酸(まがれい:0.66mg、子持ちがれい:2.41mg)などのビタミン類も多く含まれています。
【まがれいの成分値】
エネルギー (kcal) |
廃棄率 (%) |
水分 (g) |
たんぱく質 (g) |
脂質 (g) |
炭水化物 (g) |
灰分 (g) |
Na (mg) |
K (mg) |
Ca (mg) |
Mg (mg) |
P (mg) |
Fe (mg) |
Zn (mg) |
Cu (mg) |
Mn (mg) |
95 |
50 |
77.8 |
19.6 |
1.3 |
0.1 |
1.2 |
110 |
330 |
43 |
28 |
200 |
0.2 |
0.8 |
0.03 |
0.01 |
|
レチノール (μg) |
カロテン (μg) |
レチノール当量 (μg) |
VD (μg) |
VE (mg) |
VK (μg) |
VB1 (mg) |
VB2 (mg) |
ナイアシン (mg) |
VB6 (mg) |
VB12 (μg) |
葉酸 (μg) |
パントテン酸 (mg) |
VC (mg) |
5 |
0 |
5 |
13 |
1.5 |
(0) |
0.03 |
0.35 |
2.5 |
0.15 |
3.1 |
4 |
0.66 |
1 |
|
飽和脂肪酸
(g) |
一価不飽和脂肪酸
(g) |
多価不飽和
脂肪酸
(g) |
コレステロール
(mg) |
水溶性
食物繊維
(g) |
不溶性
食物繊維
(g) |
食物繊維総量
(g) |
食塩相当量
(g) |
0.25 |
0.26 |
0.32 |
71 |
(0) |
(0) |
(0) |
0.3 |
(Tr:含まれているが最小記載量に達していない、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)
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参考 「原色食品図鑑」 建帛社 , 「五訂食品成分表」 |
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