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  小アジア(アナトリア)の原産で、日本へは中国を経て江戸時代に渡ってきたといわれています。品種は夏果用と秋果用それに夏秋共に収穫される兼用種があります。日本では愛知県がいちじくの特産地とされています。
 いちじくは6月頃小さな実をつけます。その内側に無数の小さな花があるのですがわかりにくく、花が無くて実を結ぶものということで「無花果」と書かれているそうです。
 良いいちじくの見分け方:果実全体が締まっていてみずみずしく、実の赤紫色が全体に均一で、しなびていないものを選ぶと良いようです。果実の先端部分が割れて、中が少しのぞいているのが、熟していて食べごろといわれています。ジャムを作る時は果実の色の濃いものを使うときれいに仕上がるそうです。
 いちじくには腸の働きを活発にするペクチン(食物繊維)が含まれています。また果実から出る白乳液にはタンパク質分解酵素であるフィシンが含まれています。フィシンは、食べ過ぎやお酒を飲んだ後に服用することで消化促進作用や二日酔いを防ぐ働きをしたり、イボ取りや痔に効果があるといわれています。

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   【いちじくの成分値】
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
54 15 84.6 0.6 0.1 14.3 0.4 2 170 26 14 16 0.3 0.2 0.06 0.08
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 18 3 (0) 0.4 (0) 0.03 0.03 0.2 0.07 (0) 22 0.23 2
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
- - - (0) 0.7 1.2 1.9 0
                 (- :測定していないもの、(0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)

   参考 「原色食品図鑑」 建帛社 ,  「たべもの語源辞典」 東京堂出版 ,  「五訂食品成分表」