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 ぎんなんはいちょうの実です。イチョウには雄の木と雌の木があり、10月頃に雌の木に実がなります。 球場のぶよぶよとした果肉の中に白く硬い殻の種があり、その中に翡翠色の胚乳があります。私たちが食べているのはその胚乳の部分です。非常に生命力の強い植物で、地面に落ちて種子が芽を出す発芽率は100%、差し木も根付きやすいそうです。
 ぎんなんは種実類の中では脂質が少なく(ぎんなん:1.7g、落花生:49.4g、アーモンド:54.2g/全て100g中)、良質なタンパク質が多く含まれています。また、強力な蛋白分解酵素があるので、腫物や皮膚病などに生のままつぶしてその汁液を塗ると効果があります。その他、ビタミンA・B群、ビタミンC、カリウムなどが多く含まれています。
 ぎんなんは、古くから漢方薬として利用されています。その効用としては、肺の働きを高め喘息を止める、尿のコントロール、乾きを止める、体を温めるなどがあり、夜尿症の薬としても知られています。しかし、たくさん食べすぎるとまれに食中毒を起こすことがあるので気をつけましょう(特に5歳未満の小児)。子供は1日4〜5粒、大人でもせいぜい10粒程度に控えるのがよいといった報告があります。

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   【ぎんなんの成分値】                                         (100gあたり)
エネルギー
(kcal)
廃棄率
(%)
水分
(g)
たんぱく質
(g)
脂質
(g)
炭水化物
(g)
灰分
(g)
Na
(mg)
K
(mg)
Ca
(mg)
Mg
(mg)
P
(mg)
Fe
(mg)
Zn
(mg)
Cu
(mg)
Mn
(mg)
187 25 53.6 4.7 1.7 38.5 1.5 1 700 5 53 120 1.0 0.4 0.27 0.29
レチノール
(μg)
カロテン
(μg)
レチノール当量
(μg)
VD
(μg)
VE
(mg)
VK
(μg)
VB1
(mg)
VB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
VB6
(mg)
VB12
(μg)
葉酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
VC
(mg)
(0) 290 48 (0) 2.8 3 0.28 0.08 1.2 0.08 (0) 49 1.38 23
飽和脂肪酸
(g)
一価不飽和脂肪酸
(g)
多価不飽和
脂肪酸
(g)
コレステロール
(mg)
水溶性
食物繊維
(g)
不溶性
食物繊維
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
0.14 0.34 0.37 (0) 0.3 1.5 1.8 0
                           ((0):測定をしていないが文献などから含まれていないと推定されるもの)

   参考 「食べもののメリット・デメリット事典」 農文協 ,  「たべもの語源事典」 東京堂出版 ,  五訂食品成分表