【9】★ 同じように食べて太る人と太らない人がいるのはなぜ?

 それは「基礎代謝量の違い」です。1日のエネルギー消費の内30〜40%が活動エネルギーで60〜70%が基礎代謝エネルギーです。動くことで使うエネルギーよりも基礎代謝エネルギーの方がぐーんと多いのです。基礎代謝で使われるエネルギーが多いとじっとしていてもエネルギー消費は多くなるというわけです。

★ 基礎代謝とは?

 私たちは、体を動かさなくてもエネルギーを使っています。夜寝ているときも、心臓や肺・腎臓などの臓器や筋肉、そして脳も休みなく働き、エネルギーを消費しています。これら生命活動を営むために必要なエネルギー代謝のことを「基礎代謝」と呼びます。(食べ物を摂取し、栄養素が分解され体に利用され、不必要な物質が排泄されることを代謝といいます)

★ 個人差がある基礎代謝量

 基礎代謝量は年齢とともに増え男子は14歳〜17歳、女子は12歳〜14歳がピークです。それ以降は下降するのですが、顕著には下がらず、50歳以降になると基礎代謝量が10〜20%低下します。ただし、個人差が大きいのが特徴で、50歳でも顕著に低下しない人もいます。

★ 筋肉と体脂肪量による基礎代謝量の差

 基礎代謝量の個人差のもっとも大きな原因はからだの筋肉量です。からだの筋肉量が多いほど脂肪量は少なくなります。筋肉量が多いと基礎代謝は高くなります。反対に脂肪量が多いと基礎代謝量は少なくなります。一般に男子のほうが女子より筋肉量が多いので、基礎代謝量も男子のほうが高いのです。