【8】 ★ 鍋で冷えた身体をあたためよう!

 暖冬と言われつつも、やっぱり2月は1年中で最も寒い季節。寒いときは鍋物が良いですね。寒くなると体温を保つためにエネルギーが多く必要です。寒さ対策は「まずしっかり食べること」。
 大根おろし、きざみ葱、七味等の薬味や香辛料も冷えた身体を暖めます。
 でもちょっと注意したいのが、鍋物につき物のアルコール。適量ならば血行を良くし体を温め、食欲も増進します。
 鍋物の主材料はたんぱく質。動物性たんぱく質(魚、貝、豚肉、牛肉、鶏肉)と植物性たんぱく質(豆腐、麩)が両方バランス良く摂れます。
 たんぱく質は特異動的作用といって食事をした後、体の中で熱を発生する作用が強く、脂質や炭水化物の6倍もあるので身体を温めるのに有効です。
 あったかい鍋物はすぐに身体を温めるだけでなく、食べた後からもジワジワ身体を温めるのです。

★ 鍋物で寒さ退治!

 ふだん不足しがちな野菜をたっぷり食べられます。熱を通すので「かさ」が減り、たくさん食べることができます。
 野菜に多いβ−カロテンは皮膚やのどの粘膜を丈夫にし、ビタミンCは寒さに対する抵抗力をつけます。
 汁に溶け出たビタミン・ミネラルもお鍋の後は雑炊にすると無駄なくとることができます。
 鍋物は多種類の食品を摂ることができるバランス食です。食事抜きや不規則な食事で十分な栄養を摂っていない人はより強く寒さを感じます。