【7】 ★ お酒は百薬の長?!

 飲むほどに酔うほどに会話がはずむのがお酒の席。お酒は「百薬の長」といわれ、適量飲酒は人間関係を円滑にしたり健康にも良いのですが、飲み方によっては「百悪の長」にもなります。特に、「いっき飲み」は恐ろしい急性アルコール中毒などの事故を引き起こします。楽しいお酒の席が悲劇にならないよう、「いっき飲み」は止めましょう。

★ お酒を飲んで真っ赤になるのは日本人の特性

 アルコールは胃や腸から吸収されて肝臓に運ばれます。肝臓に入ったアルコールはアセトアルデヒドになり、さらに分解されて酢酸となり最後は炭酸ガスと水になります。
 アセトアルデヒドを分解するのは酵素の働きです。この酵素には1型と2型があります。日本人の46%は、生まれつきアセトアルデヒドを分解する能力(2型の酵素の欠損)が低いため、少量のお酒でもアセトアルデヒドが体内に蓄積されて悪酔いしやすいのです。
 酵素の種類は生まれつきで、日本人(モンゴロイド)は白人に比べ「お酒に弱い」人種です。お酒に強い弱いは肝臓の働きの強さではなく、酵素のタイプによるのです。

★ 女性の方がアルコールに弱い

 アルコールを肝臓で処理する能力は一定で、ビール大瓶一本は約3時間かかります。体質的にお酒に弱い女性はさらに長い時間かかります。女性ホルモンがアルコールの分解を抑制するためと考えられています。 


★ 適正飲酒の10か条

 1.笑いながら楽しく飲もう
 2.自分のペースでじっくりと
 3.食べながら飲む習慣を
 4.自分の適量に留めよう
 5.週に二日は休肝日を
 6.人に酒の無理強いをしない
 7.薬と一緒に飲まない
 8.強いアルコール飲料は薄めて
 9.遅くても夜12時までに切り上げよう
 10.肝臓などの定期検査を