【23】 ★ 風邪対策をお早めに

 寒い冬は風邪の季節です。風邪の原因のウィルスは200種類もあると言われており、残念ながら風邪の特効薬はありません。 「風邪薬を発明したらノーベル賞」な〜んて言われる所以ですね。
 風邪やインフルエンザのウィルスは、「乾燥」と「寒さ」を好み、「暑さ」と「湿気」に弱いのです。 ウィルスは、寒さで血流量の減った鼻とのどの粘膜に入り込み炎症を起こします。日頃から、粘膜を丈夫にするビタミンAやβカロテンの多い食事をとっておくといいですね。 風邪の一番の治療法は「温かくして体を休め、水分と栄養を補給すること」です。

★ 予防のポイント

 風邪やインフルエンザのウィルスは低温、乾燥に強く活発化しますので、保温と保湿に心がけ、日頃から十分な睡眠や栄養をとっておくことが予防のポイントです。 エアコンは特に乾燥しやすいので、加湿対策が必要です。洗濯物を部屋につるしたり、濡れたバスタオルなどをかけるのもいいでしょう。 また、試験前は人ごみの多いところに出ないことです。手洗いやうがいも忘れずにしましょう。

★ 風邪とインフルエンザの違い

 普通の風邪もインフルエンザも、ウィルスがのどに感染して起こる病気です。普通の風邪は、のどの痛みや鼻水、くしゃみ、咳などが出ます。発熱は軽度なのが特徴です。
 これに対し、「インフルエンザ」ウィルスは非常に感染力が強く、2日ほど生潜伏期のあと、普通の風邪の症状に加えて、突然の高熱(38〜40℃)が発生し筋肉痛を伴うのが特徴です。インフルエンザは、市販の感冒薬では治らないので医師の処方する治療薬が必要です。
 インフルエンザの治療策は発生後48時間以内でないと効果がないので高熱が出たら、出来るだけ早く医療機関で受診しましょう。