【2】 ★ 体重は健康のバロメーター
一般的には身長と体重の数値を用いて「肥満度」を判定します。大人では身長の変化がほとんどないので体重が栄養状態の重要なバロメーターになるからです。
肥満度を計るのにBMI「ボディ・マス・インデックス」という計算法を用います。標準体重の計算方法として以前は「(身長−100)×0.9」というのが良く知られていましたが、科学的根拠が乏しいため今はBMIという数値を用いています。
いろいろな疫学調査からBMIが22となる体重が病気や早死の確立が少ないという結果が得られています。これにプラス20%を超えると有病率が増加することから22を標準値とし、プラス20%以上を肥満とするのが日本肥満学会などで用いられている判定の基準です。
BMIの基準値で見ますと、日本人20歳代男性の4人に1人、30歳代男性では3人に1人強「肥満」あるいは「過体重」と判定されます。男性ではどの年代でも「肥満」「過体重」の人の割合が増加傾向を示しています。反対に、女性のほうは20歳代では二人に1人弱が「やせ」と判定される割合が増えているのです。若い女性の多くが「やせすぎ」を理想の体型と考えているようで、健康上問題があります。若いのに骨量が足りない女性が多いという報告もあり、無理なダイエットは要注意です。(国民栄養調査の結果から)
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