【18】　★ 現代人は「噛む」回数が減少

　卑弥呼の時代には一回の食事で4000回も噛んでいたのに、スパゲッティーやハンバーガーなどの柔らかい食事では620回しか噛まなかったそうです。 （神奈川歯科大学の再現食の実験から）
　食べ物を良く噛んで食べるひともいれば、良く噛まないでごくっと飲み込んでしまう人もいます。 人それぞれの習慣ですが、意識して「よく噛む」ことで噛む回数を増やすことが出来ます。

★ 歯垢を徹底的に落とす

　虫歯や歯周病の予防に重要なのは歯磨きです。歯垢や歯石を徹底的に落とすことが大切です。でも、貯まってしまった歯垢は歯科医でないと落とせません。 虫歯でなくても、歯科医での定期健診をおすすめします。正しい歯の磨き方をしっかり教えてくれる歯科医がいいですよ。

★ 咀嚼力を高める食事

　噛みごたえのある食品とは、「ナッツなどかたい物」「ごぼうや竹の子など噛み切らないと飲み込みにくい物」「こんにゃく、干し椎茸など弾力があり、噛み切りにくい物」です。一般に水分の少ない食品の方が噛みごたえがあります。
　生野菜も咀嚼回数が多くなる食品です。調理法では、細かく切るより大きく切ること、揚げたり焼いたりすると水分が減少し噛む回数が増えます。
　食事の途中でお茶を流し込む食べ方の人は要注意。よく噛んで唾液を十分出し、お茶は食後に飲む食べ方にすることも大切です。
　歯周病になりやすい人、また治りにくい人達には、ヘビースモーカーや栄養のバランスが悪い人が多いことが報告されています。禁煙は歯周病予防にとっても大切です。栄養素ではカルシウムが不足しないようにしましょう。