【16】 ★ 脳はエネルギーを使う組織!

 脳の重さは体重の約2%です。このわずか2%の脳が20%ものエネルギーを使用するのです。 1日2000kcalの人で脳は400kcalも使います。そのうえ脳はエネルギーのすべてを血液中の糖分(血糖)のみに頼っています。脳はずいぶんと「わがまま」な組織なのです。
 血糖が不足すると脳は十分に働くことができません。血糖は肝臓に蓄えられているグリコーゲンを分解して作られます。 でも、肝臓に蓄えられているグリコーゲンには限度があり、三度の食事をすることによりグリコーゲンを補給しているのです。中でも朝は特にグリコーゲンが枯渇状態です。 1日のスタートには朝食は欠かせないのです。あなたはちゃんと朝食を食べていますか?

★ 集中力アップ大作戦!

脳細胞のエネルギー源は血糖だけなのです。脳細胞が活発に働くためにはブドウ糖の供給源である糖質(ご飯、パン、麺、芋類など)が必要です。 糖質が体の中で分解される時にビタミンB1が必要になります。ビタミンB1は豚肉、レバー、大豆などに多く含まれています。試験期にはビタミンB1の多い食品を食べましょう。
 また、イライラを防止して集中力をアップするにはカルシウムが有効です。牛乳、ヨーグルトやチーズ等の乳製品、緑黄色野菜や豆腐などに多く含まれています。
 だからといって、ビタミンやミネラルだけ摂っていれば良いというわけではありません。主食、主菜、副菜の揃った食事が必要なのは言うまでもありません。 いつもの食事に強化する栄養素としてビタミンやミネラルがあるのです。