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朝食は大切だとよく聞きます。パン食よりご飯のほうがよいのでしょうか? |
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どちらがよいかは人と場合によります。
一般的に日本人ではパンの朝食の場合、パンとコーヒーのみという方が多いのでこのような場合、栄養に偏りが生じ、問題があります。しかしパンでもミルク・卵・ソーセージ・チーズ、野菜などの副菜を十分にとれば問題はありません。
ご飯の場合、いろいろな副菜(焼き魚・納豆・味噌汁・野菜・豆腐、わかめ・卵焼きじゃこ、大根おろし等など)を摂る習慣があるので良い朝食と考えられます。 しかし塩分の高い味噌汁、漬物や梅干しなど高塩食品をとれば、お米は、低蛋白食品であり
併せて脳血管疾患の危険因子として反対に問題がでてきます。また「おにぎり」だけというような場合は困ります。
エネルギーの観点からみますと、100グラムあたりご飯(精白米)148kcal、食パンは260kcalとパンの方が高値となります。しかし、1日の活動エネルギー源である朝食は、たっぷりと栄養価の高いものを摂ることが重要であることはいうまでもありません。
御質問のように最近、「ご飯が良い」といわれるのはご飯はたくさん食べても肥満になりにくいことが再認識されているからでしょう。ご飯はおなかいっぱい食べてもエネルギーが低いので肥満予防にはよいことが注目されています。エネルギーを朝食でたっぷり補給しようと思えばパン食の方が効率が良いということにも成ります。いずれにしても、言うまでもなく、朝食にご飯やパンだけでなく一緒にバラエティ豊かな副菜を十分取ることが大切です。
1日の活力源として朝食に重点を!全部脂肪となって蓄積する夕食でのエネルギーは軽めに!
タケダライフサイエンス・リサーチセンター 所長
木村 美恵子
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