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最近、足が疲れます。
むくんで太くなり、立つとふくらはぎが張るように感じます。
足を高くしないと眠れませんし、よくこむら返りもおこすのですが? |
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足の疲れる原因は様々ありますが、血管の病気でも足は疲れやすくなります。血管には動脈と静脈があります。
動脈は酸素を多く含んだ新鮮な血液を筋肉などの組織に運び、静脈は筋肉などで作られた老廃物を血液と一緒に心臓に運びます。
静脈には弁が付いており、通 常静脈血は逆流しませんが、弁の機能不全にて逆流を起こし、足の疲れる原因となります。通 常静脈瘤とは
皮下のボコボコとしたブドウ状のものを言いますが、表面から全く見えない筋肉内の静脈瘤もあります。ふくらはぎの腓腹筋やヒラメ筋内
に静脈瘤を起こすと朝方は何の症状もありませんが、夕方になると足が疲れやすく、むくんだりします。立つとふくらはぎが張るように
感じると言う患者さまも多いです。こむら返りに関してはまだ分からないことも多いですが、やはり静脈血の還流障害が大きな原因と
なっています。
武田グループでは永年の静脈瘤に対する研究と治療により、このような症状は腓腹筋やヒラメ筋内の静脈瘤の治療を行うことで
消失、軽減することが分かりました。治療は血管超音波検査を行い原因となる静脈を見つけ、この血管を糸でくくります。
これにより静脈血の還流障害はなくなります。もともと静脈瘤になる血管は足にとって不要であり、くくられた静脈瘤は3〜4ヶ月で
自然吸収してなくなります。手術は局所麻酔をして皮膚は3〜4mm切開するだけで行います。切開部は美容整形用のテープで固定します
ので、将来痕になることもほとんどありません。手術時間は片足10分程度で終わります。この治療はすべて日帰りにて行っていますので、
お忙しい方でも簡単に受けられると思います。
毎晩のようにこむら返りを起こすのが全く消失した患者さまも多く、また治療された方の中には足がすっきりして実際一回り足が
細くなった患者さまも多いです。この方のようにお悩みの方は一度ご相談下さい。
医仁会 武田総合病院
心臓血管外科 部長 佐藤 達朗
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