情報収集と新しい発想で介護保険を賢く活用しよう

 介護保険が始まりました。当初指摘されたいろいろな不安をよそにまずまずの滑り出しというところでしょう。
 さて、一般被保険者の皆様としてはもう十分に制度を理解し、使いこなす自身はおありになるでしょうか?介護保険開始以前から、何らかの形で介護療養施設にかかっておられた方々は大部分そのままの形で新制度に移行されたことと思います。しかし、決してそこで満足してはいけないように思います。せっかくの新制度です。十二分に活用していただきたいものです。
 今回の新制度のもっとも大きな特長は、自己負担がある程度増える代り、選択できるサービスの種類が格段に増えたということです。また、介護プランの内容が、利用者の方に分かりやすく、ご要望を取り入れやすくなっています。今までやむなく入院してこれらた方たちも、ご希望があり適正な介護認定さえあれば、自宅での介護やリハビリ、老人保健施設のデイサービスや短期入所、あるいは短期の入院といった様々のサービスを必要にあわせて自由に組み合わせて利用することが可能になりました。
 まずどんなサービスがあるかを直にご覧になることをお薦めいたします。ディサービスや訪問リハビリ、その他のサービスの実際をご覧になれば、「ああっ、これならうちのおじいちゃん(おばあちゃん)にぴったりだ」といった新たな発想も出てくるのではないかと思います。
 今回の新制度でもっとも大切なものはサービス受給者の自由な発想です。分からないことや見学のご希望があればどしどしお尋ねになればいいと思います。情報収集がなにより肝心です。

                                         木津屋橋武田病院 院長
                                               循環器内科  橋本 恵
                                                                       back
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