筋骨を鍛えて、生活習慣病を撃退

 現代目本人の運動不足車社会の中にいる現代日本人にとって、運動不足からくる生活習慣病を予防することは、長寿の人生における重要なテーマの一つである。
 死の四重奏といわれる高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの生活習慣病が増加しつつありますが、その根底には、現代日本人の運動不足という状態があります。運動不足も、生活習慣病の前段階としてとらえると、一種の病気『運動不足病』又は、『運動欠乏症』と呼んでもよいでしよう。
 どんな運動が効果的?運動不足を一つの病気だとすると、それをなおすための処方菱が必要となります。健康のためにスポーツを楽しむのは結構ですが生活の中でスポーツを正しく位置づけて、正しい方法で実施しなければ、健康の維持増進どころか、逆に健康を害することにもなりかねません。
 すでに生活習慣病をお持ちの方は、かかりつけ医でメディカルチエックを受け、体力や病状を充分に理解した上でスポーツを始めるべきです。できれば、運動処方してもらって、運動のやり方を具体的に指示してもらうのがよろしいと思います。
  運動処方とは、運動の種類、運動の強さ、運動の持続時問、運動する頻度をきめて、具体的に運動指針を示すことです。例えば、ゆっくりしたジョギングを30分間、週に3回行うこと、又、2㎏のダンベルを両手に持ってダンベル体操を一日に20分間毎日行うことなどです。生活習慣病の予防のためには、有酸素運動である速歩やジョギング、水泳や自転車などの運動を30分問くらい行うと効果があると言われていますが、最近では、軽い筋カトレーニングをして筋肉を増大させることも同様に効果ありとされています。運動の種類の選択は、好きなスポーツ、経験のあるスポーツ、身近でできる運動、経費のかからない運動などから選び、長く続けることにより、運動をする習慣を身につけることが大切です。骨粗鬆症の予防には骨も丈夫にするには、運動だけでは不十分です。
 日光とカルシウムたっぷりの食事と運動の三つがそろってはじめて骨塩量を増加させることができ、骨粗鬆症を予防することが可能で真筋肉や骨を丈夫にする成長ホルモンは、脳下垂体から分泌されていますが、このホルモンは、夜問睡眠中と運動した後でたくさん放出されます。骨を丈夫にするには、夕食や夜食でカルシウムの多い食品(牛乳、チース、ヨーグルトなど)を摂ることが大切です。筋肉を増大させるためには、運動と栄養と休養の関係が重要で、運動をしたら1時問以内に食事をし、その後で休息をとることが大切です。筋肉や骨を増大させ、体脂肪を減少させることが生活習慣病の予防には不可欠であり、そのためには、適度の運動をし、バランスのとれた食事をとり、十分な睡眠と休養をとることが必要です。

                                       医仁会武田総合病院 小児科部長
                                                        上田 忠

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